淫欲少女抄は、プレイヤー=少女が何でも好きなように行動できます。必然的に、特定の男(あるいは女)にだけひたすら尽くす……という展開はほとんどあり得ません。ある人物と特定の行為を行うためには、その前段階として別の誰かと関係を持たねばならないシチュエーションが珍しくもないからです。
これは、SMシナリオにおいて、「特定のご主人さまに尽くす」という展開が成立しがたいことを意味します。*1
そこで、主人公がマゾ調教を受けたいと望んだ場合、調教はサディスト集団による回り持ち調教とするしかない……ということは、だいぶ前から確定していました。主人公は誰の持ち物でもなく、特定のサディストと感情で結びつくわけではない……ということです。これにより、主人公の行動は拘束されなくなります。
さて、実装直前になって、更にSMシナリオに変更を加えることにしました。史上最強のサディスト集団「梁山泊」によって調教された主人公が、サディスト集団「ラグナレウァール」に挑戦するというのが基本的な新しい筋書きです。
「ラグナレウァール」には以下の八性豪が所属しています。
この八性豪は、彼らのサディスト魂を満足させられる女などいない……と豪語し、女を道具のように使い捨てる悪として出現します。主人公は、彼らの悪行を止めさせるために、彼らのサディスト魂を満足させる「史上最強のメス犬」を目指さねばなりません。
このシナリオ構成は、サディストとして全く異なる趣味を持つ複数の者達から、限界を超えた様々なプレイ体験できるという長所を持ちます。それと同時に、段階を踏んで頂点に近づくというゲーム的な達成感ももたらします。何となく複数のサディストから回り持ちで調教されるだけでは、自分がどこまで進んでいるのかがあまり明確ではなく、達成感が明確にはなりません。