数年前からかなり明確に構想を練っている作品がある。 あらゆる快楽を体験したいというヒロインに協力し、そのヒロインにあらゆる体験をさせるために尽力する男性主人公の物語である。ただし、男性主人公は不能者であり、ヒロインの性体験の相手は別の男性(や女性)である。主人公はプロデューサ兼カメラマンとなり、ヒロインと交わることは(特殊なケースを除き)、あり得ない。
このような屈折した物語が受容されるのは難しいかと最初は思ったが、後でNTR(寝取られ)というジャンルが存在することを知った。WikiPediaによれば定義は以下の通りである。
寝取られ(ねとられ)とは、原義的には、自分の恋人や配偶者が自分以外と性的関係になることである。その後、そのような状況に興奮する性的嗜好、その嗜好を持つ人、その嗜好と関係の深い表現物や文化なども指すようになった。
このような物語を語ることは、最初に危惧したほど受容されない訳ではないらしい。(参考: WikiPediaの「寝取られ」,寝取られまとめ気味サイト)
この物語は、当初、小説として構想されていた。ヒロインが快楽を得る光景を見る受動的な物語であり、能動的に操作できるゲーム向きの題材だとは思っていなかった。
しかし、最近になってゲームとしても上手くまとまるのではないか、と思うようになった。つまり、能動的に意図したシチュエーションでヒロインが犯される状況を作り出す「プロデュース」の部分に力点を置けばよいのである。どのみち、現実世界のプレイヤー本人はゲーム世界のヒロインとやれないのだ。通常は、ゲーム世界のプレイヤーキャラクターを間接的に操ってヒロインとやることになるのだが、ゲーム内で他人を動かしてヒロインと思い通りのプレイをさせるのは、構造的に大差ない。
ゲームそのものは、「企画→条件成立→実行→有料会員の増減」という単位を繰り返すことで進行する。(複数の企画が同時並行で進められる)
この「企画システム」は、常に複数の企画からプレイヤーが選べる自由を持つ。そのため、乱行の企画ばかり選ぶ、レズの企画ばかり選ぶ、スク水着衣の企画ばかり選ぶ、といったプレイヤーの趣味を反映した選択が可能となる。そのような選択を行った場合にのみ出てくる展開があり得、個性的なゲーム体験に発展しうる。
たとえば、プレイヤーによっては「同じ旧スクを着たヒロインをあらゆる場所で着衣プレイさせて撮影する」ことに熱中するかもしれないし、逆に「コスチュームを毎回替えること」にこだわるプレイヤーがいるかもしれない。巨根の男だけに限って相手をさせるであるとか、徹底的にアナルにこだわる、といった「こだわり」を発揮させる余地もあるだろう。そのような「こだわり」は、ゲーム内のマニア(NPC)の心を動かし、彼らの協力を得て新しい企画が展開があり得るかもしれない。そのような個性の発揮によってのみ発生する企画や展開を用意することも、作る側の楽しみのうちである。
現時点では、全くの企画段階であり、実際に作成するか否かは全く分からない。しかし、「作るなら今だ」という思いもある。ご意見等は感想等掲示板までお寄せいただきたい。